この記事では店舗スタッフとして働いていたわたしが、未経験で外資系の経理として転職成功するまでの経緯を書いています。
私自身、未経験で転職する時に周りに経理で働いている人がいなかったため、どのぐらい可能性があるのかわかりませんでした。
今回、私のケースをこまかく書くことで、未経験から経理を目指してる人に少しでも役に立てばいいなと思います。
目次
新卒で入った店舗でパワハラにあう
わたしが経理を目指すまでを話すには、まず新卒で入った会社で経験したことをお伝えしなければなりません。
2018年、新卒で入った会社は食品の製造・小売をしている会社でした。最近はCMもしているらしいです。
入社した理由は海外に関われるチャンスがあること、商品や経営者、会社自体にも魅力を感じたことです。
最初は店舗スタッフとして地方に配属されました。しかし、そこが私にとって人生最悪のはじまりでした。
上司だった店長は還暦を超えた方。世代間ギャップが凄すぎて、半年過ぎるころから教育を超える指導が出てきます。
私のミスに対して、ご指導いただくことは反省します。
しかし、ミスじゃないことやコントロール不可能な部分をネチネチと数時間責められる、2人でやるべきことを私1人に要求されるなど、めちゃくちゃ理不尽でした。
新入社員研修で久しぶりに会った総務配属の同期には「責める声がうるさい」という客からのクレームが本社に数回あったと教えてもらったので、やはり異常だったと思います。
しかし、当時のわたしは右も左わからない新卒。
自分のことを責めてしまい、食欲がでなくて激痩せしたりと心身に不調をきたしていました。
このままじゃ精神的に壊れるなと感じ、このお店から逃げようと店長より上の役職であるエリアマネージャーに救いを求めましたが、、、
その時の会社の対応を見て、心底この会社ではもう勤めたくないと言う気持ちになり、1年目の終わり頃には転職を決意しました。
この時はかなりギリギリだったし、今でも嫌な思い出です。
ただ、パートのみなさんにはものすごく優しくしていただけました。パートの皆さんにはとても感謝しています。
経理に出会うまで
転職は決意したものの、1年目で仕事を辞めようとしている実績もない店舗スタッフだったため、こんな自分を雇ってくれる会社はあるのかとかなり不安でした。
そんな悩みは抱えつつも、動かなければ始まらない!と思い、今までの経験と今後の軸のことを考えてみます。
キーワードに分けると「分析」・「海外・英語」・「どこでも通用」・「スキルや経験の可視化」です。
働いてきた1年間を振り返ると商品の売れ行きや損益分岐点、原価率など店舗分析に興味があったことに気づきました。
せっかく頑張った英語をもっと活かしたいという気持ちも強かったです。
1つの会社に縛られるのはリスクだと痛感したので、どの会社でも資格や経験を簡単に伝えられる仕事にしなければならないと思います。
この3つを網羅している職種はなんだろうと探していると経理に出会いました。
とはいえ、今まで会計と馴染みがなかったので、まず簿記3級を取ろうと勉強をはじめたのが2019年の2月頃でした。
とにかく逃げたい。という気持ちでいっぱいだったけど、計画を立てるとちょっと楽になったよ。
簿記3級を取得を目指すも・・・
当時は車通勤で、職場も田舎、、、というか山のそばでした。
そのため毎日仕事終わったら1時間かけてスタバに行き、閉店まで2時間くらい勉強して帰るという日々を送ります。
家に帰ると塞ぎ込んでしまうため、なるべく外で勉強するようにしていました。
今の環境から逃げたい一心でかなり勉強して5月に合格します。
簿記2級に合格してから転職することを決める。
簿記3級に合格した後に求人を探してみましたが、希望の求人はあまりありません。
私の望んでいた条件はこちらです。
しかし、店舗スタッフで経理未経験のわたしが簿記3級だけを取得してもなかなか良い条件はありません。
簿記3級で書類が通りそうな会社は、アウトソーシングで提携企業に派遣される求人やブラックそうな税理士事務所などが多かったです。
アウトソーシングの会社は担当範囲が狭くなりそうと感じたため、志望していませんでした。
一方で良いなと思う求人も、簿記2級が必須という条件でスタートラインに立てないことがほとんどでした。
管理職の特化エージェントであるMS-JAPANの担当者と面談をすると、簿記2級を取得した方が求人数は大幅に増えると言われます。
ラッキーなことに、その年の9月から東京の店舗に異動することが決まっていて、実家に戻り安心な環境になりそうでした。
最悪な職場環境からはひとまず逃げられる。
さらに半年で簿記2級を取得すれば転職のメリットが大きいと考えて、先に2級合格することを決意します。
不安もあったけど、安心できる環境に戻れたからじっくり考えることができたよ。
簿記2級に合格するまで
19年7月から2級の勉強を始めましたが、目標は11月下旬の受験だったのでかなり時間が足りません。
現在は簿記2級はパソコンでの受験も可能ですが、当時は年3回しか受験のチャンスがありませんでした。
ちょっとした隙間時間もアプリで問題を解いたりして、平日は2時間以上、休日も5時間以上は毎日勉強をつづけます。
毎日焦りと不安を感じて、合格できるかプレッシャーを感じていましたが、とにかく転職したかったので必死に勉強します。
直前には模試形式の問題を解いてましたが、合格できるかどうかのボーダーラインを下回ることが多くて、ほんとに不安でした。
19年11月、試験を受けました。結果は60点ぎりぎり合格!合格率が27.1%と高めだったので、問題の相性も良かったのかもしれません。
正直、大学に合格した時よりも嬉しかったです。ほんとに嬉しかった。
ほんとに嬉しい時はガッツポーズって出るのかと驚くほど、自然にガッツポーズをしてました。
やっとスタートラインに立った!と思い、転職活動を一気に進めていきます。
ほんとに嬉しかった。親にも結果とともに感謝を伝えることができて良かったな。
転職活動を一気に進める
合格通知を受け取ったのは12月上旬でしたが、書類選考は受かっていることを前提に11月からガンガン進めていました。
転職時の条件は以前と変わらないままですが、優先順位を決めます。
簿記2級を取ったとはいえ、未経験では希望の全てが達成しているような求人はほぼなかったです。
そのため、さまざまな業務ができることや残業が少ない会社かどうかを基準に考えていました。
第二新卒であったからか、20社ほどに書類を送って面接に進んだのは7社ほどでした。
ほとんどの面接は新卒の頃と全く違い、お昼休みかな?と思うほどフランクに進んでいくことが多かったです。
面接で聞かれる質問も大体似てきます。
1年くらいで簿記3級と2級に合格したので、仕事をしながらの勉強方法や努力を評価してくれる面接官が多かったです。
最終面接までいったある企業で、終始よい雰囲気で進んでいたものの、入社時期が希望と合わず見送りになったケースもありました。
もちろん落ちた理由はわからないですが、入社時期を伝えると残念なムードになったので、ほぼ間違い無いです。
当時はタイミングだけで落ちることもあるのかと半信半疑でしたが、今は納得できます。
入社してもすぐには一人前になりません。特に未経験者へは時間がかかります。
そのため決算よりも前に引き継ぎたいと考えている企業にとって、入社のタイミングは大事。
わたしは入社時期が遅くて、他の候補者が企業の理想に近かったのだろうと感じました。
落ちた時はかなりショックでしたが、最終的にはご縁のあった外資系の中小企業に勤めることとなったので、今となってはよい経験だったと感じています。
転職した企業は、担当範囲も広そうで勉強時間が確保できそう。そして英語も使える環境だったから決めたよ。
まとめ
今回はわたしが未経験から経理職に転職するまでの経緯をまとめてみました。
すでに経理で働きはじめてから4年以上経っていますが、あの辛かった時期に勉強や転職活動を頑張って良かったです。
わたしが転職する時に決めていた軸をもう一度ご紹介します。
最近、もう一度転職活動をするべくエージェントと話したのですが、経理はどこの会社に行っても通用することが多い職種だと実感しました。
どの会社も経理の基本は変わらないからです。
一方で、未経験の場合は経験がないため、期待値で見られます。
そのため、どうしても未経験の場合は若いほうが有利という事実があることも知っておきましょう。
あなたが経理に挑戦したいと思うのでしたら、一刻も早く簿記2級を取得して、転職活動をしていきましょう。
転職する前は逃げるのに必死で経理が私にあうかは気にしていませんでした。
結果的に、経理の仕事は性格にあっていて良かったですが、あなたに合うかどうかは一度考えてみることをおすすめします!
P.S. もしもあなたが苦しんでいたら
もしもあなたがブラックな職場で心が沈んでしまったり、八方塞がりに感じることがあれば、勇気を持って誰かに救いを求めてください。
親でも、友人でも、知らない人でも、誰でも良いです。救いを求めてください。
当時のわたしは悲しくもないのに通勤までに涙が出てきたり、食べたものを吐いたりもしていました。
そこまで行ってやっと、これは「思っているよりやばいのではないか?」とたまたま思うことができて、親に電話をします。
今まで病気で手術した時も、学校で嫌なことがあっても泣きながら話したことなどなかったので、親への電話もかなり勇気が必要でした。
電話をする前は、「誰かに救いを求めることは自分がダメな人間だからなんだ」と考えていました。
もしもそう感じていたら絶対に違うので救いを求めてください。
それでも勇気が出なかったり、電話をかけて良い人が誰も思いつかないかもしれません。
その時には政府や特定非営利活動団体の電話相談窓口があります。
どこでも良いので救いを求めてみてください。わたしはそれだけでかなり楽になりました。
そして、一刻も早くあなたの嫌な状況が解決することを心から願っています。