USCPA(米国公認会計士)は転職以外で何に役立つのかな?
USCPAは転職に役立つとは言われていますが、業務や仕事にどう役に立つのかはあまり説明されていません。
わたしはUSCPAに転職以外にも隠れた価値がたくさんあると感じています。
しかし、その価値はなかなか人に伝えづらいです。
目に見えない自分の変化は感じるものの、それを誰にでもわかる形で伝えるのが難しいからです。
そこで今回はわたしが勉強中に感じた仕事で役に立ったことを記事にしてみました!
業務スピードが上がった
特に仕訳の処理速度が大幅に上がりました。
USCPAのテストでは問題を読んだら、素早く判断して答えを導き出す必要があります。
FARと呼ばれる科目がいわゆる簿記の科目ですが、短い時間で正しい仕訳処理ができるかのスピード勝負です。
その訓練のおかげか、仕事中の仕訳処理のスピードアップにも生かされていて、全体的に業務のスピードが上がりました。
わたしは中小規模の会社で働いているため、1人でさまざまな経理業務を担当しないといけません。
だからこそ、瞬時に仕訳を理解できることは業務のスピードアップに繋がり、USCPAを勉強してよかったと思っています。
経理の基本である仕訳処理は鍛えておいて損はなし!
監査法人の対応に自信を持てる
AUD(Audit)という科目では、監査法人が何を気にしていて、どういうことを確認すべきかなどの監査の基本の考え方を学べます。
仕事では内部監査の対応時に、監査法人が適切な資料を提供を求められますが、どこを見ているなどの細かい情報は教えてくれません。
そのため、何を気にしているのかをわからないまま、内部監査が進んでいくことも。
わたしが初めて監査対応したときはAUDの科目の勉強前で、何もわからずに資料を提出していました。
正直、不安になりながら対応していたよ。。。
そもそも監査とは財務諸表が本当に正しいかどうかをチェックすることです。
チェックして財務諸表が正しいと判断できるポイントをアサーションと言います。
このアサーションを学んだ後に再び監査法人とやりとりしましたが、前回よりもしっかり対応できた感覚があります。
監査法人が確認したいポイントがわからないまま対応する時と、理解して対応する時では天と地の差があることが勉強をして感じたことでした。
監査の基本だけでも知っておくと心の持ちようが違かった!
会社の内部統制と不正防止のポイントがわかる
AUDで勉強したアサーションは、内部統制でも役に立つことが多いと感じています。
不正がない状態を保つには、どのような申請が必要で、どの立場の人の承認を貰うべきかなどの防止策を勉強するためです。
私の会社は中小企業のため、内部統制を作る機会も多く、より適切な管理方法を考えなければなりません。
あくまで経理的な観点でしか考えられていないことは注意しなければなりませんが、どう作れば経理的に問題がないのかを理解できます。
理想の状態をしていることで、業務の効率と守るべきポイントのバランスが良い統制を作ることができたことはUSCPAの勉強をしたおかげでした。
その統制がなぜ必要か、他の人に理解してもらえる説明ができるようになったよ!
英語でのコミュニケーションが簡単になった
テストは全て英語のため、簿記で覚えた会計用語を英語で覚え直す必要があります。
USCPAを受ける前は海外の人とやりとりする時には英語を日本語の会計用語に置き換えて考えていました。
勉強後は、英語ですぐ言葉が理解できるようになっています。
メールやチャットでは一度考えてからでも問題ないですが、会話では日本語を考えている間に話が進んでしまいます。
英語で会計用語を覚えなおしたことで、脳内変換のラグがなくて、外国の同僚ともスムーズに会話できました。
テストも全部英語だし、英語力は確実に鍛えられる!
まとめ
USCPAはキャリアの見栄えが良くなり、転職に役立つだけではありません。
仕訳のスピードが上がったことで業務のスピードがあがりましたし、監査の対応や内部統制などの作業にもわたしなりの考えをもって対応することができています。
業務に実際に役立つことはもちろん私の自信にもつながるため、転職以外にもたくさん価値があるのがUSCPAだと思います。
勉強をするのは、正直簡単なことではありません。挫折しそうになったことはたくさんあります。
それでも、興味がある方はUSCPAの勉強をしてみることをおすすめします!