未経験者で経理職へ転職をしたい方向けに転職を始める前と転職活動時にすべきことを6つお伝えします。
未経験者は特に準備が出来ているかで合否に影響します。
この記事で一緒に準備して、未経験者でも転職できるようにしていきましょう!
目次
しっかりとした準備が必要
未経験者が経理へ転職するには、しっかりとした準備が必要です。
そもそも経理職は求人数が少なく、同時に経験者と競うので、準備が出来ていないと不利になります。
「しっかりとした」とは具体的に「面接時に企業に魅力的と思ってもらえるような人になる」準備が必要です。
志望動機と今までの行動にブレがないことや一緒に働いているイメージが湧くと好印象です。
ご自身がしっかりと準備できたと思えるぐらいに準備をしましょう。
未経験者が就活前にすべきこと
簿記2級の取得
未経験の場合は簿記2級の取得をオススメします。
簿記2級を取得していないケースと取得しているケースでは全く結果が違ってきます。
そもそも簿記3級では応募可能な求人の数も限られ、応募できても良い条件のものは少ないです。
詳細は下記の記事にてまとめましたので、なぜ簿記2級まで取得すべきなのかはこちらをご覧ください。
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経理になりたい理由の深堀
未経験で期待されるのは「将来性」です。
やる気を見せると将来的に活躍してくれるのでは?と期待を持ってもらえます。
経理になぜ興味を持ったのかという理由をしっかり説明でき、それに向けて努力した人は軸があってブレがないため好印象です。
経理職を目指そうと思ったきっかけについて誰にでも説明できるように深堀をしましょう。
最初は思いつく限り何個でも挙げて、そこから有利に働きそうな理由を肉付けしていきます。
例えば、私の場合はこんな感じでした。
その中で面接で使ったきっかけはこちらです。
「私は前職で店舗スタッフだった時に商品分析や売上の傾向を見ることが好きでした。そこから次第に会社全体の分析をしたい。
ひいてはお金の流れと共に会社を分析して、経営者をサポートできるようになりたいと思ったのがきっかけです。」
経理職を目指そうと思った経緯を掘り下げて、有利になるストーリーでブレがなく説明が出来るように準備しておきましょう。
将来のキャリアプラン
将来あなたがどうなりたいのかを考えておくことはとても重要です。
今後ステップアップする時にどういう道があるかを知っておくだけでも、志望する会社規模や業界などが決まります。
例えば英語を使いたいと考えている場合は、英文会計が求められる海外子会社がある企業や外資系企業が対象になります。
他にも上場基準の会社で働きたいと考えたり、逆にどこに行ってもやれるような中小企業を目指したりなどと目指す方向性が変わる、将来のキャリアプランは重要です。
とはいえ私の経験では、面接の場において10年後どうなっていたいか?と答えられなくて不利になったことはなかったので、転職のためというよりはご自身の将来のためにキャリアプランを想像しておきましょう。
ただ会計人材として一歩を踏み始めようとしている人が将来のキャリアプランを考えるのはなかなか難しいです。
将来のキャリアプランを考えるうえで会計人材のキャリア名鑑 [ CPAキャリアサポート株式会社 ]はおすすめです。
経理職から派生して税務や経営企画など派生するキャリアパスも説明してあり、まんべんなく今後のキャリアを知るのにとても良い本です。
そもそも経理の仕事は何がある?
軸がぶれない志望動機を考えるときに、そもそも経理は何をしているのか、担当する業務は何かを把握している必要があります。
簡単にまとめましたので、経理になったらどういう作業をするのかなと想像してみてください。
決算業務
一定期間(1年間でOKです。)の会社の資産・利益等を確定する手続きのことを「決算」と呼びます。
日々のお金の動きを計上していき、最終的に財務諸表にまとめたら、決算が終わる。
それを迅速に、確実に行うのが経理の大きな仕事の一つです。
簿記で勉強したことをパソコンで作業するイメージで良いです。
大企業では売掛金だけの担当のように決算業務が分業されているようです。
資産・支払等のお金の管理
取引先からの入金や取引先への出金など、日々のお金の管理や棚卸をして資産を管理します。
正しく資産の金銭的価値を把握しているか。お金の支払は出来ているか等チェックするのも経理の仕事です。
転職活動時にすべきこと
簿記2級に合格して知識も充分となり、経理になりたい理由やキャリアプランもなんとなくイメージついた。
よし!これから転職活動を始めるぞ!となった時にすべきことがあります。
自己分析
転職は学生の就活とは違い、朗らかな雰囲気で長時間の面接となるケースが多いです。
だからこそ、自己分析をしっかりとしていないと些細なところで突っ込まれると感じました。
私が聞かれた質問は、「新卒の就活時に志望した会社とその理由」や「営業が向いていそうだが、なぜ経理に進みたいのか?」などです。
私はどんな人で、どういう事が得意などと今までの私を丁寧に説明する必要がありました。
また「経理は細かいことが求められるが、細かい作業は得意か?」などの私自身の性格に関する質問もありました。
なぜ現在の勤め先を選び、今このタイミングで転職を志すのか。どういう事が向いていそうか等の自己分析は必ず行いましょう。
朗らかな雰囲気で面接が行われている時こそ、あなたの軸を見失わないように面接官と向き合えるようにしましょう。
転職Agentの活用
転職エージェントの活用には多くのメリットがあります。
特にこれから転職を始める方は面談を通して、志望動機やご自身が求めているものも深堀できるでしょう。
また、履歴書や職務経歴書の作成・修正のサポートを受けられ、面接対策も行うことで、書類選考や面接の通過率も上がりやすくなります。
エージェントが求人情報の収集や企業との調整を行ってくれるため、自分は準備に集中できるのは忙しい人にも安心です。
その中でも私がオススメするのはMS-Japanとヒュープロです。
どちらも管理職を中心とした人材斡旋会社になりますので、経理職に関して深く広く情報を取得できます。
どのエージェントにするか迷ったら、まずはMS-Japanさんとヒュープロさんを利用するのをオススメします!
会社分析
エージェントと面談を行い、様々な会社に書類選考を送ります。
書類選考は準備をした後では数を打つしかないので、一次面接に臨む段階まで行ったら会社分析をしましょう。
その会社が何をしているかというような一般的な情報はもちろんですが、可能な範囲でその会社の業績や財務諸表に目を通すと良いです。
上場会社の場合は各四半期で分かりやすく財務状況の報告をしています。
これはトヨタのホームページですが、基本的に会社ホームページの「投資家情報」や「IR」に行くとすぐ見つけられます。
私も実際に面接で「ウチの財務諸表を見て何か気づいたことはありますか?」と聞かれたことがあります。
その会社は上場子会社だったため、親会社の財務諸表を見ると情報が載っていたのですが、そこまで考えが至らず「見ていません」と答えざるを得ませんでした。その会社は落ちました。
経理なので、他の職種よりも財務諸表に関して質問がされることもあるでしょう。
その時にしっかりと回答できれば好印象です。
また財務諸表を見て、その会社が本当に安全か?とご自身で判断することもとても重要です。
面接に進む会社の財務諸表を全部見ることは難しいかもしれないですが、志望度が高い会社は見ておくことをお勧めします。
まとめ
未経験の転職活動においては、しっかりと準備をすることでチャンスが増えます。
転職活動を始める前と始めてから考えるべきことにポイントがあります。
簿記2級を取得することで、応募可能な案件が増えるためチャンスが増えます。
また、経理になりたい理由をぶれずに説明できることは説得力が増します。
将来のキャリアプランも考えているとしっかりしている人と見られ、魅力的な人材に映るでしょう。
将来を具体的に考えるのは難しいですが、先の選択肢を知っておくことが重要なので極力考えてみましょう。
自己分析はアピールするために重要です。
なぜ経理職を志望したのか。どうして現在の勤め先を選んで、いまやめようとしているのか、説明が出来るように考えてみましょう。
またMS‐Japanとヒュープロといった管理職特化型の転職エージェントの活用もおすすめします。
エージェントが代わりに企業とコミュニケーションを図ってくれるので、書類選考や面接だけに集中できるのは大きなメリットです。
面接に臨む際は、会社の財務諸表やIR情報を見て分析をしておくこともオススメします。
経理なので、財務諸表を見たかどうか聞かれるときもありますので、時間の許す限り分析をしましょう。
やることは多く、ライバルも多いため一筋縄ではいかないときもあると思いますが、あきらめず頑張ってください!応援しています!