簿記は普段の生活で関わることが少ないため、友達と話していて「それは勘違いだな」と思うことがよくあります。
今回の記事ではその中でもよく聞くことを4つご紹介します。
これから簿記の勉強を進めてみようかなと思っている方や興味がある方は必見です!
もしかしたら、あなたも勘違いしているかも?
簿記3級は簡単じゃない
簿記3級って簡単なんでしょ?と言われることがよくありますが、正直にいうと難しいです。
特に会計を学んだことがなく、1から学ばないといけない人には暗記が必要だからです。
教科書の最後の方でやっと何をしているのかわかって来るのですが、初心者はそこまで到達できずにつまらなくなることが多いです。
貸借対照表、損益計算書の内容や見方、資産や負債の構成などわかってくると楽しくなってきますが、それまでは大変さが勝ると思います。
真剣にやれば3ヶ月でも受かると思いますが、真剣にやらないと受からないのが簿記です。
簿記3級を軽く受けるよりも、気合を入れてしっかり学んでいきましょう!
複雑な計算式はいらない
複雑な計算式は簿記1級でも要らないですし、テストでも計算はほとんど要りません。
簿記は難しい経営分析をするものではなく、お金の流れを表にするスキルだからです。
財務諸表を作るためのルールを覚える必要ですが、それには複雑な計算はいりません!
友人によく伝えていることは、簿記はパズルみたいなイメージをすると良いと友人には伝えています。
お金の流れに1番ふさわしいピースを選んで(勘定科目)、そのピースがどこにハマるか探して(仕訳)、最後は絵が出来上がる(財務諸表)。
これの繰り返しをするのが簿記となります。
そのため算数ができれば問題ないのがほとんどで、複雑な計算は必要ありません。
経済用語は詳しくならない
簿記は会計用語には詳しくなりますが、経済用語は詳しくならないです。
簿記にはミクロ経済、マクロ経済とかそう言う言葉は全く出てきません。
会計と経済はお互いの関わりはあるものの、直接的なつながりはそこまでありません。
新聞読んでわからない単語を調べた方が、経済用語は詳しくなります。
簿記で出てくる単語は会計用語が多く、イメージしやすいものに置き換えることが出来る概念が多いと思います。
例えば、売上とか売掛金、資産、負債、資本とかです。
初めて聞くと難しく思いますが、少し勉強すれば確実に理解できるようになっています。
だからこそ、勉強すれば誰でもできる資格です。
資格の合格=転職できるではない
転職をする時に見られるポイントは資格だけではありません。
年齢や性格、経験などのさまざまな要素が見られるので、簿記2級に受かってもすぐ転職できるとは限らないです。
簿記はあくまでただの資格ということは忘れないようにしましょう。
気をつけて欲しい点は簿記3級と2級では応募できる仕事の量がかなり違うことです。
簿記3級は求人の数がかなり少なく、しかもアウトソーシングの会社の求人が多いので、経験を積むには担当範囲が狭く、微妙かなと思います。
私も簿記3級を合格した後に経理・人事に特化している転職エージェントの方と何度か面談をしました
その時に「2級まで受けた方が応募できる数もその後のキャリアも違います。」と言われたために2級を合格してから転職することにしました。
経理職は全体的に転職案件数が少ないです。(ウチには全くないです。と言われたエージェントもありました。)
他の大手エージェント担当者は経験が浅く、頼りない人がいたり、営業をおすすめされたこともあります。
管理部門を専門にしている転職エージェントは、さらに一歩踏み込んだ情報を教えてくれたことが多いのも好印象です。
経理職に興味ある方は、気軽にでも良いので面談することを強くお勧めします!
将来設計もより具体的になるので、合格前での面談でも勉強のモチベーションアップに間違いなしです。
まとめ
簿記でよく勘違いされがちなことを4つご紹介してきました。
簿記3級は簡単と言われることが多く、数ヶ月で合格できることも事実です。
しかし、しっかりと勉強をして簿記そのものを理解をしないと受からない資格だと感じています。
複雑な計算式は必要ないため、だれにでもできる内容ではありますが、初心者の人にとってはなじみがない単語も多くて挫けやすい資格です。
会計用語には詳しくなりますが、経済用語には詳しくならないのも勘違いされがちなポイントです。
簿記は知識を得た証拠として転職活動に有利になることもありますが、あくまで資格です。
転職には経験や人となりなど他にも見られるポイントがあるので、資格に合格すれば転職できると勘違いしないようにしましょう!
簿記は私生活にも影響を及ぼすことがある、とても役にたつ資格です。もし興味があれば、ぜひ勉強してみてください!