簿記に受かったけど、何に活かせるのかな?
簿記が終わった後って、どうやって学んだことを活かせばいいのかわからないこともありますよね。
そんな人には読んだことのないジャンルの本を読んでみるのをおすすめ!
合格した後は簿記の基礎知識を学んでいるため、今までよりも理解が簡単で面白い本がたくさんあるからです。
そこで今回はわたしが実際に読んで、これはぜひ簿記の勉強した後に読んでみてほしい!と思った本を5つご紹介します!
世界一楽しい決算書の読み方
簿記の勉強がひと段落したら、ぜひ試してみて欲しい本が「世界一楽しい決算書の読み方」です。
この本を読んだ後の感想は、「財務諸表って本当によくできていて、会社の状態をほんとに分析できるんだ!」とワクワクしました。
財務諸表の作り方を学ぶ簿記がステップ1だとすると、決算書の読み方はステップ2です。
簿記を活かす方法はたくさんありますが、その中でも「決算書を読む」ことは学んだ簿記を直接的に活かせる方法です。
簿記で学んだ財務諸表の作り方は、決算書を読む時にもかなりサポートしてくれます。ですが、財務諸表から会社を分析するにはトレーニングが必要です。
どういう数値があると良い?その指標の平均はなんだろう?たくさん数字があるけど、そもそもどうやって読めばいいの?
基礎の基礎から丁寧に教えてくれるので、あなたが初心者でも決して置いていかれるようなことはなく、一緒に会社の分析をしてくれます。
同じ業界のあの会社とこの会社は経営状態にこんな違いがあるのかと、新しい発見もあるはず!
簿記が一気に身近なものになる。そんな感覚を味わうことのできる本です。
決算書の読み方の本は何冊か読んでいますが、この本が一番楽しく面白く読み進められたので、姉や友人にはこの本をおすすめしています。
学んだ簿記をもっと活かしたい!と思う人にめちゃくちゃおすすめだよ!
会計の世界史
世界史と聞くと堅苦しい印象を持つかもしれませんが、わたしは2日で読み終えてしまったほど面白いです。
「会計の世界史」はその名の通り、会計の成り立ちを歴史として紹介しています。
会計はお金の流れを整理して、分析するものです。そのため、会計はビジネスと切っても切り離せない関係になります。
そして、ビジネスは当時の生活そのものです。
会計の成り立ちを知ることはビジネスを知ることでもあり、さらに当時の社会や人々の生活を知ることでもあります。
この本は、当時の社会状況を丁寧にわかりやすくイメージさせてくれるので、会計の成り立ちがスムーズに理解できました。
会計が生まれてからどう変化していたのかとてもわかりやすいです。
私はこの本を読むまで財務諸表がただの表にしか見えませんでしたが、この表を作るまでにたくさんの歴史や努力、偶然があって、財務諸表が歩んだ歴史の厚みに感動しました。
会計やビジネスの教養本としても役に立つこと間違いなしの良書です。
実は漫画版もあります。本よりも漫画派の人も手軽に読めるので要チェック!
簿記や会計自体に興味が湧いた人におすすめの本だよ!
君のお金は誰のため
わたしにとっての「お金」って結局なんだろう。
それが、「君のお金は誰のため」を読んだ後に感じたことでした。
さまざまな観点から「お金」を捉え直していき、考え直していくストーリー仕立ての本です。
経済・社会・簿記・素直な子ども・お金を信じすぎている大人の視点など、偏りがなく満遍なくお金とお金に関係することを考えていきます。
普段の生活ではお金は稼ぐものや使うものというのが一般的な考え方ではないかと思いますが、さらに一歩踏み込んでいくのがこの本です。
お金にはどんな役割があって、お金を使うことはどういう影響があるのか。自分にとって労働とはお金を稼ぐことだけなのか。
身近になりすぎているお金だからこそ捉え直してみると、いままでとは違うお金との向き合い方があると気付かされました。
お金に詳しいボスと素直な高校生の優斗、お金の力を信じている銀行員の七海がお金について考えていくストーリーは、難しい本が苦手な人でも楽しめます。
簿記でお金を勉強したからこそ、この本と共にお金って何かを考え直してみると新しい発見があるでしょう!
お金はただの道具。その使われ方にこそ、お金の真の価値が現れてくる!
超入門 資本論
言わずと知れた世界的名著、「資本論」を誰にでもやさしく理解できるように書いてくれています。
実は資本論はかなり独特な言い回しをしているそうで理解が難しいようですが、この本は超入門にふさわしく簡単な言葉で書かれていて、意味わからない!やめた!となることがありませんでした。
私がはじめて読んだ時は資本論を全く知らなかったので、なんてこの世界は残酷なんだ。とぶん殴られたような衝撃を受けたのを覚えています。
そして、「いまの会社や労働の仕組みはこの頃から変わってなくて、労働者って奴隷みたいじゃん」と悲しくなりました。
特にマルクスが生きていた時代は労働者の立場が弱く、法律の整備も不十分な時代です。
今でこそ労働者を守る法の整備がかなりできていますが、そもそもの仕組みというのはあまり変わっていないように感じます。
特に印象に残っているのは、労働者の休日は必要最低限の働くエネルギーを蓄えるためであって、余暇を楽しむ目的ではないということ。
わたしのようなサラリーマンは道具でしかなく、会社は従業員の人生は考えていません。会社は資本家のものであって、従業員は労働者です。
あなたがサラリーマンだったら嫌な気持ちになるかもしれません。ですが、サラリーマンだったら絶対に読んでおくべき本です。
資本論の本は他にも何冊か読みましたが、毎回心を殴ってくるような感覚を味わいます。
数ある資本論の本の中でも要点を押さえていて一番わかりやすかったので、おすすめです。少しでも気になった方はぜひ読んでみてください。
値段の付け方とは?価値とは?経済学の基本を知っておくと、モノの見方が変わってくるぞ!
会社のお金を増やす 攻める経理
「会社のお金を増やす 攻める経理」は経理の人に読んでほしい本です。
税理士法人の経営者である町田考治さんが、経理とは何をする仕事なのか?を彼の豊富な経験を交えてまとめてくれています。
経理で攻めるってどういうこと?守ることじゃないの?
経理は企業の根幹を担う部署です。過去の数字に誤りがないか、資金繰りは問題ないかなどの会社の金庫番の役割です。
会社の生命線であるお金を管理しているため、会社を守る存在として考えられることが多いです。
ところが、普段の仕事ではルーティン作業が多く、数字をミスなく記録していくことが目標になってしまうことも。
著者の町田さんはミスなく数字を作るなどの「守り」に近い役割は、将来はAIなどの機械に任せることになると書いています。
その上で経理とは何をすべきなのか?そこで、「攻める」経理という概念が出てきます。
「攻める経理」とはまとめた数字を分析して、経営者の意思決定を積極的にサポートすること。それこそ経理が目覚めるべきこと。
じゃあ、攻めるためにはどうしたらいいのか?AIに代替される将来をどう乗り越えるべきなのか?
仕事の性質上、保守的になりがちな経理のマインドをどのように変えていけばいいのかを学べます。
本来の経理の姿勢を問いかけてくれる本で、経理の将来に不安を感じている人の指針になれる本です。
わたしも将来に漠然とした不安を感じていましたが、この本でやっぱり挑戦していこう!という気持ちになりました。
これから変化が激しくなる経理業界、荒波を乗り越えていけるように鍛えていこう!
簿記が終わったら新しいジャンルの本を読んでみよう!
簿記が終わった後は新しいジャンルの本を読むのがおすすめ!
簿記が役に立っていることが実感しやすくて、本の内容がより面白く感じるからです。
どれも簿記を知っているとより理解が深まり、ためになる。しかもとても面白くてすぐに読み終えてしまった本だけを厳選しました。
簿記の知識をつけて読んでみると、また違った世界が見えてきますので、ぜひいろいろなジャンルの本を読んでいきましょう!